事故事例77 建設業: 土木工事の足場から墜落事故事例
こんにちは、事務担当の久保です。
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.100308)
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【荷を取り込みために部分的に手すりを取外し、作業床の端から墜落】
<発生状況>
法面の地滑り防止工事において、使用するボーリングマシンを運搬する作業中、
荷を取りこむために手すりを取り外した作業床の端から墜落したものである。
ボーリングマシンの運搬作業は、地上に置かれたボーリングマシンを
バックホーで吊り上げて軌道の台車に載せ、ウインチを用いて台車構台の作業床(高さ12m)と
同じレベルまで引き上げた。
次いで、作業床に取り付けたチルホールを用いてボーリングマシンを台車から作業床へ
引き込もうとしたところ、ボーリングマシンが作業床の端に引っ掛かり、
うまく引き込むことができなかった。
新たな方法を考えるため、一旦休憩をとることに決めたが、
1人作業床に残っていた被災者が、手すりを取り外した作業床と台車の側面との間にできた
開口部から墜落。
地面までの中間の単管の支柱に当たり、顔面から後頭部にかけて単管が突き刺さり即死。
被災者は保護帽を着用しており、また安全帯も装着していたが使用していなかった。
<原因>
1. 墜落防止措置が不十分であったこと
ボーリングマシンを台車から作業床へ引き込む作業で、邪魔になる手すりを撤去し、
その際にできた開口部への墜落を防止するための措置を行わなかった。
被災者は、作業床の手すり等を安全帯を取り付けるための設備として活用することは
可能であったが、安全帯は使用していなかった。
2. 作業途中で休憩した時に撤去した手すりを元の状態に戻しておかなかったこと
3. 安全管理体制が整備されていないこと
1次下請けがすべての作業を2次以下の事業者に行わせて、安全管理をしていなかった。
とても悲しい事故です。
事故発生時、とても悲惨な現場になったことでしょう。
手すりを戻しておけばよかった…
安全帯を使用しておけばよかった…
あとから「あーすればよかった」と思うことがたくさんあるでしょう。
しかし、亡くなった作業員は帰ってきません。
同じような悲しい事故が発生しないよう、
作業者はもちろん、関係者ひとりひとりが
安心安全で作業できる環境を作っていくことが大切だと思います。
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
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