事故事例75 建設業: 土砂崩壊事例
こんにちは、事務担当の久保です。
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.100526)
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【汚水管の埋設作業中、土砂が崩壊】
<発生状況>
行動の下に約230mにわたり公共下水道の汚水管を埋設する工事で、
アスファルト舗装の部分をはがして、ドラグショベルで掘削し、鋼矢板で土止めをしながら
順次汚水管を埋設する手順で作業が進められていた。
6名の作業員で前日に引き続き土止め支保工の設置作業が行われ、
被災者は掘削された溝内に入って同僚が運転するドラグショベルで
土中に押し込まれる鋼矢板を手で支える作業を行っていた。
この作業を繰り返し、16枚目の鋼矢板を支えていた時に後方の土砂が崩壊し始めた。
ドラグショベル運転者が「危ない!逃げろ!」と叫び、被災者は1,2歩左後方へ退避したが
土砂の塊が頭部を直撃し、脳挫傷により死亡した。
<原因>
1. 作業場所の状況を確認せずに溝内に立ち入った。
作業場所で過去に行われた工事における水道管敷設工事の状況や
今回の作業箇所の土質状況等を十分に検討せず今回の工事を行った。
2. 土止め支保工設置などの手順が定められていなかった。
作業箇所の土質などの調査・検討し、掘削した溝の崩壊を防止する措置を行ったうえで
溝内に立ち入らせるべきであったのに、危険な状態の溝内に入って
土止め用の鋼矢板を手で支える作業に従事させた。
3. 作業主任者がその職務を履行していなかった。
この作業には地山の掘削作業主任者が選任されてはいたが、
その主要な職務である作業方法を決定することなく、
安易にドラグショベルで鋼矢板を押し込む作業を指示するなど、職務を履行していなかった。
危険な場所での作業が多い建設業。
事故原因を追究し、同じような悲しい事故が発生しないよう、
作業者はもちろん、関係者ひとりひとりが
安心安全で作業できる環境を作っていくことが大切だと思います。
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
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