事故事例73 建設業:ブロック塀倒壊事例
こんにちは、事務担当の久保です。
今日は埼玉県民の日ですね!
小学生のころ、この日にTDLに行くお友達が多かったような気がします♪
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.100488)
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【基礎用の溝を掘削中、ブロック塀が倒壊、下敷きに】
<発生状況>
建築物の基礎を工事するため、ドラグショベルで溝の掘削作業中に発生したものである。
新築工事の基礎工事は、前もって石灰で白線を引いた場所をドラグショベルで幅約2.0m、深さ約1.4mの基礎用の溝を掘削するものであった。
敷地の境界には、北西側に金網フェンスが長さ30.0m、北東側に高さ2.0mの
コンクリートブロック塀が長さ11.0m、東側に高さ2.2mのコンクリートブロック塀が
長さ17.0mにわたり設置されていた。
災害発生当日、午前中は敷地の境界線の内側を北西側から北東側に向かって、ドラグショベル(機体重量4.05t)で幅約2.0m、深さ1.1mから1.4mの基礎用の溝を掘削した。
午後から東側を終了した後、北東側の端から南側に向かってコンクリートブロック塀にそって
同様に17.0m位掘削を進め、コンクリートブロック塀の終点付近まで掘削を終えた。
そのとき、高さ2.2mのコンクリートブロック塀が南東側の端から北東側と北西側の2つの面にわたって突然崩れ、東側が約17.0m、北側が約11.0mにわたって倒壊した。
北側にいた4名の作業員らがコンクリートブロック塀の下敷きになり、2人が死亡した。
<原因>
1. 南東側端のコンクリートブロック塀の基礎部分の地盤に
土止め壁を設けていなかったために、その部分のコンクリートブロック塀がまず倒れ、
その重量の連鎖で、北東側から北西側へと次々にコンクリートブロック塀が倒れていったこと。北東側の端から建込みを行っていた土止め壁は11.0m地点までであり、
掘削の終了していた北東側と南東側の間の残り6.0mの部分には土止め壁が設けられておらず、高さ2.2mもあるコンクリートブロック塀の自立性をあてにした施工方法であった。
2. コンクリートブロック塀のような工作物に近接する箇所で、
基礎用の溝の掘削作業を行っているが、コンクリートブロック塀の倒壊を防止するための
補強策を十分に行っていなかったこと。
そのための調査、作業計画、作業手順等が十分に検討されていなかった。
3. 掘削作業の作業手順、作業方法について現場での打合せ等により、
関係労働者に周知していなかったこと。
事故原因を追究し、同じような悲しい事故が発生しないよう、
作業者はもちろん、関係者ひとりひとりが
安心安全で作業できる環境を作っていくことが大切だと思います。
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
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