事故事例64 建設業: 携帯用丸のこで右大腿部切断、死亡
こんにちは、事務担当の久保です。
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.100084)
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【携帯用丸のこで右大腿部動脈切断、死亡事故】
<発生状況>
シ-ルド工事の地上部分にある土砂搬出設備のホッパー上方で、
泥土飛散防止のための蓋を作る作業中に発生したものである。
被災者は、当日の午前中からホッパー下部の清掃作業を行っていたが、
午後2時頃終了したのでホッパー上部に上がってきたところ、職長から蓋の隙間の部分を
塞ぐよう指示された。
午後3時頃、職長とホッパー内にいた作業員がそこから作業用通路に出ようとしたとき、
被災者が左手で激しく出血している右大腿部を押さえ、
右手に回転したままの携帯用丸のこを持ったままベルトコンベヤーの端に立っていたのが
発見された。
直ちに被災者を救出し病院に移送したが、右大腿部動脈切断による出血性ショックで死亡。
<原因>
1. 携帯用丸のこ盤の歯の接触予防装置が故障していた。
被災者が使用していた携帯用丸のこ盤の接触予防装置を確認したところ、
移動する覆いの部分が固定覆いの中に入ったままであった。
2. 不安定な場所で切断作業を行った。
楕円形のホッパー開口部をコンパネで蓋をするには、コンパネを切断しながら
寸法合わせを行っていく必要があるが、被災者はホッパー上部にコンパネをのせ、
右足はベルトコンベヤーのVベルトカバーの上にのせる等不安定な姿勢で作業を行っていた。
3. 作業指示等作業管理が徹底していなかった。
被災者は、前日はホッパーの蓋の取付け作業を指示されていたが、
当日は1次下請の現場代理人には指示されておらず、
2次下請の職長が自己判断で指示の変更を行なうなど作業管理が徹底していなかった。
道具を使用する前に点検を怠らないこと、作業管理を行うこと、
常に危険と隣り合わせであること…
ひとりひとりがしっかりと安全に対する意識を持たなければいけません。
ひとりひとりの意識づけが、このような悲しい事故の発生を防げるのではないでしょうか?
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
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