事故事例56 建設業:挟まれ死亡事故
こんにちは、事務担当の久保です。
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.100225)
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【缶コーヒーを渡そうとしてドラグ・ショベルのアームと
ダンプトラック荷台との間に狭まれ死亡】
<発生状況>
配水管の埋設工事に従事していたドラグ・ショベルの運転者が、
缶コーヒーを受け取ろうとしたときに発生。
被災者等は、埋設した配水管上の路面を仕上げるため、表層をドラグ・ショベルで再掘削して
掘削ガラをダンプトラックで搬出し、ローラー転圧で仕上げる作業を行っていて、
被災者は掘削した後に路盤材料を敷き均す作業に従事していた。
被災者は、ダンプトラックの運転手に頼んで購入してきてもらった缶コーヒーを
ドラグ・ショベルの運転者に渡そうとした。
この時運転者は、ドラグ・ショベルの運転席から腰を浮かせて受け取ったが、
上着の裾の中に操作レバーが入り込んだのに気づかぬまま着席したため、
操作レバーが動き、上部旋回体が旋回した。
そのため、ダンプトラックの荷台後部とドラグ・ショベルとの間に居た被災者が、
旋回したショベルのアームと荷台後部との間に頭部をはさまれた。
被災者は、直ちに病院に運ばれ治療を受けたが、まもなく頭蓋骨粉砕骨折で死亡した。
<原因>
1.被災者が、稼働中のドラグ・ショベルに近づいたこと。
2.ドラグ・ショベルの運転者が、缶コーヒーを受け取るときにエンジンを停止しなかったこと。
3.運転者が、作業服をきちんと着用していなかったこと。
4.運転中のドラグ・ショベルの稼働範囲に労働者が立ち入ることを禁止する措置をとっていなかったこと。
5.現場監督が、作業を監視し適切な指示を行っていなかったこと。
ちょっとした親切心が悲しい事故になってしまいました。
この事故に限らず、日常生活においても「動いているものには近づかない」が
重要なのではないでしょうか?
缶コーヒーを受け取るだけ…それだけでもエンジンを止めるなど、
作業者全員がその「ほんのちょっとのこと」を気を付けていれば防げたのかもしれません。
このような悲しい事故が起きないことが一番いいのですが、
もしもの場合のこと、きちんと考えていますか?
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
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