事故事例55 建設業:部材等の落下による死亡事故
こんにちは、事務担当の久保です。
今日から10月ですね!月日が経つのが早くてびっくりです(>_<)
今月も気張って行きましょう!
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.101237)
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【鉄骨をトラックから荷下ろし作業中、鉄骨が荷台上で横転し、
荷台上にいた玉掛け者が鉄骨とともに転落、死亡】
<発生状況>
建設工事に使用する鉄骨をトラックから移動式クレーンで荷降ろし作業を行っているときに
発生したもの。
トラックで現場に搬入された鉄骨(H鋼)の荷降ろし作業のため、
作業指揮者A、作業者BおよびC、移動式クレーンの運転手Dが入場し、BおよびCは
トラックの荷台上で鉄骨の玉掛けを担当した。
トラックへの積み方は荷台後方よりみて右側から、短尺(重量約1.5トン)、
長尺(重量約4トン)、長尺(重量約3トン)、短尺(重量約1.5トン)に並べられ、
それぞれ、2段に積まれた角材の上に載せられていた。
鉄骨の荷降ろし作業は、荷台の右側から順番に行われ、3本目の鉄骨をクレーンでつり上げたときに、
1番左側の鉄骨が倒れ、荷台の左端にいたBが鉄骨とともに転落し、鉄骨の下敷きになって
死亡したものである。
1番左側の鉄骨を支えていた角材は、トラックの走行により生じた荷台の衝撃により
1段目と2段目がずれて鉄骨が不安定になっており、
荷台の右側3本の鉄骨を荷降ろししたことにより荷台が傾き倒れたものであった。
鉄骨が運び込まれた現場では、トラックが到着し、鉄骨の荷降ろしを開始する際および
荷降ろし作業中に、鉄骨の積載状況を確認していなかった。
また、倒れた鉄骨は荷台の左端から50cmの箇所に積まれており、転落した玉掛け者Bは
この50cmの隙間に立っていたため、鉄骨が倒れたときに安全な場所へ逃げることができなかった。
<原因>
1.積み荷である鉄骨が倒れ、荷台から落下したこと。
2.荷降ろし作業の開始前および作業中に荷台上の荷の安定状況を確認していなかったこと。
3.玉掛け者が逃げることが難しい箇所に立っていたこと。
振動によって、安定していたものが不安定になることもあります。
モノをなるべく動かさないように走行できるのであれば、それに越したことはないのですが
なかなか難しいです。
振動によっても不安定にならない積み方を確認しなければいけませんね。
また、いつなにが起こるのか分からないので、
いつでも安全な場所へ退避できるように作業者は確認しなければいけませんね。
このような悲しい事故が起きないことがいいのですが、
もしもの場合のこと、きちんと考えていますか?
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
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