事故事例54 建設業:激突事故
こんにちは、事務担当の久保です。
「厚生労働省の職場のあんぜんサイト」から事故事例を紹介します。(No.100616)
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
【ドラグ・ショベルが急旋回し、吊り荷に打たれる】
<発生状況>
農道橋工事現場において鋼矢板の補強用の土のうを移動する作業中に発生。
鋼矢板の補強のため土のうを川底部分に積む作業を行う予定で、
元請から現場代理人兼移動式クレーン運転者と作業員2名、下請から被災者と同僚が
現場に集合した。
朝の打合せ後、被災者らがダンプトラックで運搬してきた土のう(1袋1t)30袋を
吊り上げ荷重25tのラフタークレーンで川底へ吊り降していた。
しかし、作業開始から約2時間ほど経過したとき、移動式クレーン吊り上げ可能範囲内の
土のうがなくなったので、吊り上げ可能範囲外にあった土のうをドラグ・ショベルを用いて
移動式クレーンの可能範囲内に移動させることにした。
そこで、被災者がドラグ・ショベルで土のうを移動させ、次いでドラグ・ショベルから降りて
バケットに玉掛けしたときに、同僚がドラグ・ショベルを運転しようと運転席についたので、
巻き上げの合図を行ったところドラグ・ショベルが急に左旋回し、被災者に土のうがぶつかり、
反動で被災者はドラグ・ショベルに身体を打ちつけられた。
その後、被災者は病院に移送されたが、両肺挫傷のため死亡した。
<原因>
1.ドラグ・ショベルの運転者の衣服が操作レバーに引っ掛っていたこと。
2.危険区域内で巻き上げの合図を行ったこと。
3.ドラグ・ショベルを用途外に使用したこと。
機材の大きさに関係なく、正しい使用方法で使わないと事故は発生してしまいます。
まぁ大丈夫でしょ!という軽い気持ちでやった結果、
取り返しのつかないことが起きてしまっては意味がありません。
以前、フォークリフトで持ち上げたパレットが落下して女の子が亡くなってしまう
事故がありました。
本来の使い方と違う方法(ブランコ)で使用した結果が
このような悲しい事故につながってしまいました。
このような事故が起きないよう、正しい使用方法で使用するべきですね。
保険のご相談、いつでも承っております。
お気軽にお問い合わせください(^^)
記事検索
NEW
-
query_builder 2023/05/08
-
一人親方になるためにはどうしたらよいのか? ~建設業向け保険の視点から~
query_builder 2023/05/08 -
建設業のリスクをカバーする!賠償責任保険のメリットとは?
query_builder 2023/05/06 -
建設業で働くなら知っておきたい!建設工事保険の保障内容と補償範囲とは?
query_builder 2023/05/04 -
建設業界で働くなら必見!様々な種類の中から選ぶ労災上乗せ保険とは?
query_builder 2023/05/02